Munro’s King of Kings 80年代流通 コルクを砕いていく
どうもゲコデス。簡易更新にてお送りします。
今回は「Munro’s King of Kings」をゲコ式で開けていくだけです。コルクがボロボロに崩れてボトルの中に落ちてしまい悲しい思いをした方も多いのでは?
以前に抜栓に失敗された方、開け方がわからず棚の隅に眠らせている方、参考にして頂けたらと思います。
Munro’s King of Kings 80年代流通
評価(10段階):6
甘く濃厚な香りたち、カラメル、りんご飴、土くさいピートが鼻をくすぐる、麦芽、しっとりとした口当たり、巨峰、焦がしたパウンドケーキ、オレンジピール、ベビーチーズ、ボディはどっしりと厚く呑みごたえがある
キーモルトは「グレンダラン」「クラガンモア」と聞くとピンとくる方も多いと思います。
「ジェイムズ マンロー&サンズ」は「オールドパー」や「サンディマクドナルド」を販売する会社「マクドナルドグリンリース社」の子会社。そのため原酒はほとんどオールドパーと同じものが使われています。また、このボトルは日本向けに多く詰められており、明治初期には国内に輸入されていたとか。
「王の中の王」なかなか強気な名前ですが、その濃厚な芳香と味わいは名前に遜色ありません。
オールドボトルの中でも相当なリスキーボトルとして知られるオールドパーと比べると、状態が安定しているものが多いマンローズ。ただし、あくま比較してというだけで、ガラス瓶と比べて陶器瓶はアルコールが抜けやすい上に、肝心の液体は目視での確認ができません。しかもコルクは非常に脆く、崩れやすい。リスキーであることに変わりありません。
見た目やグラム数で選りすぐっても、肝心の中身には覇気が無いなんてこともザラで。ギャンブルボトル、やめたいですね。
それでは、できるだけ綺麗に抜栓する方法を写真つきで紹介していきます。
用意するのはコルク抜きと慎重さ。
まずは上についてるロウを、紐を引っ張り剥がします。
ロウのカスやコルク片が、コルクの上に溜まっているのを綺麗に掃除、中に落ちるのを防ぎます。
指でコルクを優しく押しこんでいきます。瓶と固着している際を均等に円を描く様に、優しく、少しずつ。決して無理やり押し込まない。少しずつ、コルクの固着をゆっくりと解いていきます。
この際空気が抜けるような音がしたら止まるまで中断しましょう。この際押し込むと気圧の関係でコルクが中に吸い込まれてしまう可能性があります。
少しコルクが沈んでいますね。
コルクが少し動いたかな?というところでボトルを逆さにしてコルクを液体に湿らせます。この時に液体がコルクに染みてきていたらほぼ勝ち確定です。
あとはコルク抜きを中心にゆっくり差し込み(この際も決して押し込まない)、慎重に引き上げる。
(コルク抜き、ズレた……やばい……)
慎重に、慎重に。ほぼぬけてきました。
(やっぱりコルク抜きが端に……)
ああああ、やりました。やらかしました。半分だけヘリにコルクがくっついたまま残ってしまいました。
無事箸で残りのコルクも救出。実質成功ということで、許してください……。
1.コルクを押し込み固着を解すこと。
2.潤滑油の代わりにしっかりと液体をコルクに浸ませること。
3.コルク抜きをきちんとと真ん中に、優しく挿すこと。
4.焦らず、ゆっくり、引き上げる事。
上記を抑えたらほぼ確実に抜栓することができるかと思います。
成功例はこちら。コルク抜きを真ん中に挿すの、大事ですね。
付属のコルクは脆いので、ワインコルクなどを挿すのがいいかと思います。
気を取り直して、今回の開けた個体をテイスティング!
甘い香りたち、カラメル、薄いスモーク、口に含むと緩く、中盤からパフュームが……。
抜けとパフューム、美味しくないとは言わないけれど、状態はイマイチ。グレンダランの魅力的な土くさいピートも存在感が薄く、飲みごたえもなし。
悲しいかな。無事開栓はできましたが、勝利の美酒とはいきませんでした。
しかも、パフューム。ねえ、パフュームはどこからくるの?
今回は「Munro’s King of Kings」を空けてみました。是非本記事を参考にしてコルクを綺麗に抜き喜び、中の液体の現実を知り悲しんでください。
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